![& [AND]は季節の歌をうたわない](image/h2_1.gif)
いい音ってなんだろう。いい曲ってなんだろう。
いつも一緒にいたい音楽。気持ちのいいバイブレーション。子供が鼻歌でうたうフレーズ。息つぎが自然で、メロディが覚えやすくて、ついくちずさんでしまうミュージック! それが&[AND]の基本。春だから桜、アキだから別れ・・・マーケティングにもとづく楽曲リリースには一理あるけど、クラシック、スタンダードとして愛されている名曲は、そんなくびきには縛られない。
過去のいろいろなジャンルや特徴をチョイス・消化し、自分たちの色を加えて、この時代の音に進化させる。たとえば、重厚なラベルの「Boléro」を爽快感あふれるポップスに、悲壮な「白鳥の湖」をエモーショナルな歌詞のロックに変えていく。
そう、&[AND]が目指すのは、そんな季節からも流行からも、その曲の出自からすらも解き放たれた、それゆえにシチュエーション・フリーな音楽なのだ。 「日常は、過去や伝統の上にあり、いろんな状況や感情が混じり合ってできてるものだから」。リーダーのOZAは語る。
![& [AND]は今の自分たちを捨てない](image/h2_2.gif)
メンバーは全員30代後半。父であり、母である。音楽専門に活動するOZA以外のふたりは、昼間はなんとサラリーマン。
普段の日は会社帰りにカラオケBOXでボイストレーニング。仕事から帰ってすぐ、声が出せる早い時間に歌録りをして、そのあとすぐに晩ごはん(・・・汗)時間との闘いです」(935.)
「帰宅が早くても息子をお風呂に入れてからじゃないと、音楽のことは始められない。作業は深夜になりますね」(NKJM)
ハードな生活だが、それをムリに変えるつもりはないという。だってそんな日々に磨かれる感性もあるから。お散歩で子供たちが飛ばすシャボン玉に、いろんな背景を持つ同僚との会話に、メロディや歌詞のヒントが隠されている。雑多な生活を送るからこそ、ハイブリッドな音楽を生み出せるのだと、&[AND]は自負している。
![& [AND]は音を他人に任せない](image/h2_3.gif)
社会人で、親で、地域の暮らしも大切にして・・・そんな複数の顔を持つ3人の音楽活動を可能にしたのが、"宅録"だ。歌録りからミックス・マスタリングという曲の完成まですべてをアットホームで行う。
他者の介入を極力排除でき、スタジオなどを使わないことで経費も大幅に削減。何よりメンバーの都合にあわせて作業ができる。「10年前ならできなかったかもしれない」(OZA)という現代ミュージック・テクノロジーの駆使によって、&[AND]はまさに"今のユニット"としてデビューしたのだ。
宅録ゆえ、ときにはご近所の烏骨鶏や赤ちゃんのなき声が入っちゃうというトラブルもあるが(笑)、同じ音楽システムの下、互いに補完しあえる3人は、強みと意外性をあわせもったユニットとして結集した。「最低限の機材と、アイデア&技術、そして音楽への愛があれば、宅録でプロデビューは可能と証明したんです」。言い切るOZAの目に迷いはないのだ!